排水性舗装の基層アスコンについて

―<基層アスコンには透水しない「防水型基層アスコン(20)」を提案する>―

排水性舗装は表層に「排水性アスコン(13)(ポーラスアスコン)」を用い、その基層に通常は「粗粒度アスコン(20)」とする層構成の舗装である。表層とする「排水性アスコン(13)」は空隙率が20%と大きなアスコンであり、降水時の雨水は表層舗装内部の空隙を通って路側に排水される機能がある。
ここで、「排水性アスコン(13)」の基層となる「層」は不透水層でなければならないのは当然のことである。ところが、最近になってこの「基層」が透水して路盤破壊が発生しているのではないか、ということが判明したのである。

ここで、この対策として「防水型基層アスコン(20)」を提案するものです。
本来、「排水性舗装」の基層となる「粗粒度アスコン(20)」が透水しては困るのですが、プラント製造工場では、流動現象で苦しんできた過去があり、表層アスコンと同一工場で同じ骨材を使って、この基層アスコンを製造していると、空隙率が大きくなり透水するアスコンが自然に製造されるようになってしまったという経緯があるのです。
高速道路でも特に山間部で排水性舗装が多く利用され、その基層アスコンが透水しては問題であり、特に路盤の強度低下が大きな問題となっているようであります。
参考資料として「資料01-アスコン製造工場の歴史50年の歩み」を添付しましたのでご覧下さい。 プラント製造工場では、流動現象(わだち掘れ)で苦しんできた過去があり、そのためアスコンの空隙率を大きくして対処したため、同一工場で、同一材料を使って「粗粒度アスコン(20)」を製造しているので、自然に透水する基層アスコンになってしまったという訳であります。
この問題は、現在好評で喜ばれている排水性舗装に、目に見えないところでこのような問題が発生しているので、どのように対処するか新しい問題として起きているようであります。このような現象は難しい問題ですが、これを解決できるのは正しい空隙率のアスコンでなければなりません。「AD can system」を使って正しい空隙率のアスコンを設計しなければならないと思います。(以上)

ハナコプラス株式会社
技術顧問 郡司保雄
工学博士 早稲田大学
理工学研究所客員研究員
(元(株)NIPPO)

※ ダウンロードファイルの扱いについて
「ADcan.V01-20201205」はzip形式の圧縮ファイルです。試用期限は2021年2月28日です。
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