空隙率シミュレーションADcanVMA

◆◆ 空隙率 シミュレーション とは ◆◆

 ① アスコンからアスファルト(As)を除いた合成骨材の中身は空気です.アスコンの全体積に対する空気量
(体積)の割合を骨材間隙率(VMA)(%) といいます.
   このVMAにAs量(体積)(%) を入れて残った空隙(すき間)が空隙率(%) です.

 ② 加熱アスコンを極限まで締め固めても空隙を0(ゼロ%)にすることはできません.必ず空気が残り,その
体積は密粒度アスコンで1.5(%) 程度ですが,ここでは安全側に2.0(%) と定めておきます.

 ③ この空隙(体積) 2.0(%) とAs量(体積%) を加算した体積がVMA(%) の中に入り切る(収まる)必要があり
,それが収まらないと,多くなった分だけアスコンはふくれてしまいます.ふくれてしまう結果として,接触力
が弱くなり,骨材のかみ合わせがゆるみ(骨格構造がゆるみ)交通荷重を支えきれなくなって流動現象が起きる
のです.

 ④ これは,VMA(%),As量(%),空隙率(2%),3項目の大小関係であり,この中でVMA(%) の大きさだけが
解かりませんでした.マーシャル試験でも解かりません.これを計算で求める「骨材間隙率計算方程式」がこの
ソフトには組み込まれています.

 ⑤ アスコン品質の良否は空隙率の大小で決まるので,上記述べたVMA(%)がパソコンで計算できるので,アス
コン配合設計がパソコンでできることになります.
 

◇◇ マーシャルランマ 締固め供試体 の 予想空隙率 ◇◇

 室内試験において,密粒型アスコンをマーシャルランマで締固める場合,十分な締固めが できないので予想空
隙率は,この計算空隙率より大きくなり,その大きさは2.36mm 通過率で決まるが,その値が 30%のときほぼ
同値となります.
  尚、その他種々条件が絡むので,ここでの計算でも大きくはなるが概算値です.
 マーシャル供試体予想空隙率は計算空隙率より大きくなるが,そのアスコンが舗設 され交通転圧によりほぼ
計算空隙率まで締固められます.ここで,この計算空隙率 が 2.0% 以下と計算されると,流動現象 (わだち掘
れ)の危険性ある配合と判断さ れます. 計算空隙率 2.0%以上が安全配合の条件となります.

動作環境
ADcanVMAを利用するには、次の条件を満たしたパソコンが必要です。

OS: Windows11 / Windows10 / Windows8.1/Windows8/Windows7
[32ビット版/64ビット版]各日本語版が正しく動作するパソコン

ハードディスク必要容量   8MB以上の空き領域が必要です。