この度,株式会社建設図書から出版の「舗装」誌(2018年7月号)に下記題名の報文が掲載されることになりました。
アスコン締固め空隙率と計算空隙率の相関関係
―アスコンの配合設計は試験供試体を作製せずにパソコンでも可能か―
郡司保雄 元NIPPO㈱ 早稲田大学 理工学研究所 客員研究員 工博
赤木寛一 早稲田大学 理工学術院 教授 工博
この報文は副題にもあるとおり,「アスコン配合設計はパソコンで可能」とすることを趣旨とした内容であります。
「舗装」誌は舗装構築技術を扱ったわが国では高評価の月刊誌です。掲載までに,編集委員会の厳格な審査(査読)があり投稿してから1年を要しました.その間,査読の主な内容は「アスコン配合設計がパソコンで(計算で)できるかどうか」が焦点であったように感じました。その点に関し詳細な質疑応答がありました。
編集委員会のメンバーは,元国交省土木研究所舗装研究室,大学教授および各舗装会社の技術研究所など,舗装技術の研究に携わっている方々で,わが国の舗装技術に関し中心的役割を担っている方々で構成されています。そこで,非常に厳格な審査が行われました。これにより,「舗装」誌への掲載はわが国の舗装界で認められたものとの位置づけになると考えます。
「舗装」誌では「アスコン配合設計がパソコンで(計算で)できる」ことについて詳細に述べています。これが可能になることは,アスコンに対する今までの考え方を根本から変えるものであると思います。従来のアスコン配合設計方法は,マーシャルランマで締め固めた試験供試体を多数作製し,空隙率や飽和度を測定して判断する試験中心の設計方法でありましたが,それで安全配合かどうかさえ確認できなかったのです。これからは,理論的に正しい配合設計がパソコンで可能となり,試験供試体作製は最終確認だけでよく,安全・安心なアスコン配合設計ができるからです。
以上,詳細については「舗装」誌をご覧下さい。株式会社建設図書